2000/05/19
和定食などに使われる「銀ひらす」
「銀ひらす」とは?
「銀ひらす」は、スズキ目イボダイ科に属している白身魚の一種で、まん丸の大きな目と短いくちばし、丸みを帯びた頭が特徴的な魚です。うろこは銀色を帯びた青魚で、シルバーやメダイといった別名で呼ばれています。
オーストラリアの南東部やニュージーランド、南太平洋で漁獲される冬場が旬の魚です。
現地では高級魚として有名で、日本においては輸入されたものが市場に出回っています。
「銀ひらす」は、味や肉質がヒラマサやブリによく似ていることで日本ではヒラマサやブリの代用魚として和定食などで親しまれています。
「銀ひらす」ってどんな味?
「銀ひらす」の気になるお味は、クセがなく、くどくもない、脂の乗った白身であっさりとした味わいです。身の食感はブリやタラにも近く、骨が少ないので食べやすくなっています。
照焼き、味噌漬け、煮付け、フライ、ムニエルなど、さまざまな料理に向いています。
日本のスーパーでは、照り焼きや西京漬けの切り身やお惣菜の焼き魚として売られています。
「銀ひらす」がもつ栄養とカロリー
「銀ひらす」は、疲労回復や皮膚を健康に保つ働きを持つビタミンB群や、老化防止に効果的なビタミンEが豊富な魚です。
また、高たんぱくでほどよいカロリーのため体に良い食材といえます。
「銀ひらす」のエネルギーは100gあたり138kcal、脂質は7.9gとほかの魚と比較して少々高めのカロリーです。しかし、たんぱく質は18.6gと高く、卵3個分に含まれるたんぱく質に相当します。
体に良い栄養を摂りつつ、不足しがちなたんぱく質を補えるため、普段の食事に取り入れたい食材です。