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2000/05/19

ホタテにそっくり「イタヤ貝」


青森県人は聞きなれない「イタヤ貝」とは?

「イタヤ貝」は、イタヤガイ目イタヤガイ科の二枚貝で「ホタテ貝」によく似た貝の一種です。
サイズは小ぶりで貝自体の大きさが10cm程度なので、食べられる部分はベビーホタテくらいのサイズといったイメージです。
 
イタヤ貝の特徴「雌雄同体」
 
「イタヤ貝」は「雌雄同体」の生き物で、オスとメスの区別がありません。そのため、どの個体でも産卵をおこなう可能性があります。
ちなみに食用とされる他の貝類のほとんどは「雌雄異体」なので、少し特殊な貝と言えるかもしれません。
 
産地は?

「イタヤ貝」は日本全域に生息しているようですが、暖流を好む傾向にあります。「イタヤ貝」だけをメインとして養殖業をおこなっているところは多くありませんが、島根県など一部地域では海苔や牡蠣などの養殖と並行して「イタヤ貝」を扱っているようです。
このほか石川県から山陰地方にかけての日本海側では天然の「イタヤ貝」が獲れる所が多いようです。
 
「イタヤ貝」は東北以北でも生息していますが、一般にあまり食べられず、青森県などでは名前を知る人も少ないでしょう。主に暖流が通る西日本で親しまれる地元の食材として食べられています。
 
対してホタテ貝の主な産地は北海道と青森県や岩手県です。
ホタテ貝は寒冷な地域でよく育つ貝なので、暖かいところでも繁殖できる「イタヤ貝」とは異なる性質を持っています。
 
「イタヤ貝」はホタテより柔らかく甘があり特に刺身に適していますが、蒸し、焼きなど様々な料理で美味しく食べられます。調理法はホタテと同じで大丈夫です。
 
イタヤガイの栄養は?
 
「イタヤ貝」やその仲間の貝は脂肪分がとても少なく高たんぱくなので、良質の蛋白源となります。
ホタテと同じようにタウリンを非常に多く含んでいると考えられます。タウリンは乳酸の増加を防ぎ、スタミナ増強、疲労回復に効果があります。
また、胆汁酸の分泌を促し、コレステロールの上昇を抑える作用や、眼の疲れや、視力の衰えを回復する効果もあるそうです。
 
ホタテがそうであるように「イタヤ貝」にもアミノ酸の一種、グリシンが豊富に含まれていると考えられます。グリシンには深い眠りと快適な目覚めへと睡眠の質を改善する働きがあるそうです。
栄養豊富な「イタヤ貝」、食べると元気になれそうですね。
 

  • 大きさの違い
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  • 料理
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