活動・取り組み
平和・ユニセフ
コープあおもりが平和活動に取り組む理由
『平和とよりよいくらしのために』というスローガンは、全国の生協の最も原則的なスローガンのひとつです。 このスローガンには、平和な世の中にあってこそ、よりよいくらしが営めるのだという、生活協同組合の強い願いが込められています。
半世紀前、日本も悲惨な戦争を体験しました。国民は言葉では言い表せないほどの苦難を経験し、生協も解散を余儀なくされた 時期もありました。「戦争(紛争)」は、いのちと暮らしを守り、人とひとのつながりを大切にする、という生協の願いを踏みにじり、力の弱いもの (子どもや女性、お年寄りや障害者)に対して、より過酷な現実をつきつけました。
こうした悲惨な経験を踏まえて、生協は、
- 核兵器や戦争の悲惨さなどを学び継承し、二度と戦争を繰り返さないこと
- 戦争だけでなく、飢餓や貧困、差別や人権、暴力などの問題にも視野を広げ、「平和の尊さ」がより多くの人に共有化されること
を目指して、平和活動を推進しています。
平和活動
平和な世の中にあってこそ、私たちはよりよいくらしを営むことができます。
半世紀前に日本も体験した悲惨な 戦争を二度と繰り返さないために、事実を語り伝え、平和の尊さをあらためてみんなで考える「平和活動」に取り組んでいます。
ヒロシマ・ナガサキ行動
- 実施
- 毎年8月上旬
- 人員
- 各3名(応募多数の場合抽選)
- 対象
- 組合員本人とそのご家族
- 内容
- (予定)フィールドワーク、虹のひろば、他
コープあおもりでは、戦争体験を語り継ぎ、平和を守る活動の一環として、毎年「ピースアクションinヒロシマ」「ピースアクションinナガサキ」 (日本生協連および広島・長崎県生協連の共催)に代表者を派遣しています。コープあおもりの組合員およぴその家族であればどなたでも参加できます。 ぜひご参加ください!
※代表派遣のための「平和協力金」にもご協力ください。
沖縄戦跡・基地めぐり
- 実施
- 毎年3月末~4月初旬
- 人員
- 各3名(応募多数の場合抽選)
- 対象
- 組合員本人とそのご家族
- 内容
- (予定)沖縄本島南部の戦跡視察、米軍基地・施設視察、首里城や博物館などの見学、沖縄戦体験談話、懇親会など
沖縄・戦跡基地めぐりでは
- 沖縄戦の実相を知り、戦争の恐ろしさ、おろかさについて考えます。
- 基地の実態を学び、その影響下にある沖縄の人々のくらしや平和運動について考えます。
- 沖縄の自然と伝統芸能、食などに触れることで地域文化の振興について考えます。
- 体験を持ち帰り、事実を伝え、広げます。
以上を目的に参加しています。
ユニセフ活動
友だちと遊ぶゆとりもなく勉強に追われたり、成績中心の学校にうんざりしたり、いま日本の多くの子どもたちは、 精神的には豊かな生活をしているとはいえないけれど・・・・・・。でも、モノがあふれる豊かな日本では、子どもが飢えて死ぬことはありません。 ところが、ひとたび世界に目を向けると、アジアで、アフリカで、4億人以上の人々が飢えに苦しんでいます。そして、飢えや貧困、干ばつ や戦争の犠牲となるのは、老人とともに常に子どもたちが多いのです。
世界中のめぐまれない子どもたちが、平和に、そして健康で安心してくらせるようにユニセフはさまざまな支援活動をおこなっています。 今、世界中でおこっているさまざまな問題を「自分のこと」としてとらえ、ユニセフ募金活動に協力、応援していきましょう。
ユニセフ募金の種類
- 一般募金
- ユニセフが活動する190以上の国と地域で幅広い子どものための事業に使われています。
- 指定募金
- 支援する国とプロジェクトを支援者が選び募金する方法で、募金の使途がより明確化されます。
- 緊急募金
- 自然災害や紛争などの緊急事態が起こった地域で、災害にあった子どものために使われます。
※募金の75%以上はユニセフを通じ、子どもたちを支援する活動にあてられます。25%までは、国内での募金活動費、啓発宣伝費、管理費等とさせていただいております。
募金の流れ
ユニセフ指定募金
- 開発途上国で行われている事業の一つを指定し、それを支援するための募金活動を「指定募金」といいます。
- インド指定募金10年間の成果/インド指定募金(CCA:女性と地域開発プロジェクト)へは、東北の6生協・生協連として1995年から2004年の10年間 にわたって継続的な支援をしてきました。年間約10万ドル(約1000万円)の支援を続け、2003年までの募金額は1億1,687万円にもなりました。継続的な支援 は安定したプログラムの実施につながり、地域の自立と向上にとって大きな支えとなりました。
インド・ビハール州支援活動の効果
- 子どもたちが過酷な労働から解放され、学校に通えるようになりました。
- 女性グループが井戸設置に携わり、井戸のポンプ修理をすべて女性たちで行えるようになりました。
- 女性が保健ボランティアの研修を受け、村人に保健や衛生の知識を広めることで、子どもや母親が病気になる確率が減りました。
- 女性グループが、学校のない村に教育委員会を作ることを呼びかけ、親から集めたお金で学校を作ることができました。それによって、ユニセフが支援 する教育トレーニングを受けた先生を隣り村から呼べるようになりました。
2005年からネパール指定募金に取り組みました
- 生協がネパール指定募金で支援したのは「地域主体の女性と子どものためのプログラム」です。地域住民が主体となって、子どもや 女性の抱える問題を把握し、改善する活動を自ら立案・実施・評価できるようにするユニセフの取り組みです。地域にとって本当に必要な支援を行うことで、 明確な成果を得ることができます。
- ネパールは人口2,474万人、面積は14.7万km2(北海道の約2倍)、首都はカトマンズ。住民の半数近くが1日1米ドル以下の貧しい暮らしを送っています。 女性の地位が低く、女の子が学校に通えない、早婚、意志決定が男性に握られています。
[ネパールってどんな国?]
世界でもめずらしい三角形の国旗を持ち、ヒンドゥー教を国教に定めている国がネパールです。面積は日本のほぼ1/3、人口は約2400万人で日本の1/6ですが、 その国には30以上の民族が暮らしています。
南北の距離は広い所でも241kmしかないという狭い間に、標高60mの平野や盆地、8848mの世界最高峰エベレスト(現地名サガルマータ)をはじめとした多くの 山々がそびえています。
18世紀に国家が統一された後も、その複雑な地形が各々の民族の多種多様な文化を守ってきたともいえます。その一つが『暦』。 ネパールの公式の暦は、西暦より56年早いヴィクラム暦。新年は4月中旬に始まり、太陰太陽暦に近く、伝統行事はこれに沿って行われています。ネパール歴や チベット歴など、民族によって使われている暦が違ったりもします。
東ティモール指定募金が始まりました
- 北海道・東北6県の生協は2005年から、九州・沖縄6県の生協は2008年から、ネパールを指定して支援してきた『地域主体の子どもと女性のためのプログラム』 が2013年度で9年経過し、支援活動も終盤を迎えました。2014年度(2014年3月21日~)からは東ティモール指定募金が始まっています。
- 東ティモールが選定された理由…東ティモールは、アジアで最も新しい国であり、長くつづいた紛争で社会インフラが整っていない/人口が少なく(人口の半分以上が18歳未満の子ども)支援の成果が期待できる/食に関する取り組みを進めてきた生協のかかわりの深い目標(5歳未満児や女性の栄養不良 の改善)を掲げている/5歳未満児の死亡率がネパールより高いなど、子どもをめぐる困難度が高い/政情が安定してきたこと、また日本との時差が無く、 現地視察が比較的容易なこと/現地の東ティモール事務所から強い支援要請と受け入れ態勢があること
「東ティモールにおける新生児と母親のためのコミュニティ保健ケアの改善」プロジェクト
コミュニティのボランティアからなる母親支援グループを各集落に置き、家庭内での妊産婦の保健・栄養ケアの推進や保険サービスの利用促進活動を、 赤ちゃんとお母さんを対象に行います。
指定募金の選定基準
この基準でネパールへ
そして、東ティモールに
- 対象地域の政情や社会状況が安定していること
- 子どもや女性をめぐる困難度が高い地域であること
- 指定プログラムの内容が明確で、しっかりしていること
- 現地からの定期的な報告など、きちんと行われること